ハローワークまっぷ

職務経歴書の書き方

最終更新:

書類を作るのが苦手でも

新卒の場合は、職務経歴書は考えなくてもいいでしょうが、中途採用を目指しての転職、中高年の再就職の場合は、この職務経歴書の内容が、書類選考を通過する最重要ポイントだと思います。

中高年の再就職の場合、履歴書、職務経歴書などをそろえて応募しても、なかなか面接に至らないことのほうが多いでしょう。ハローワークの求人票には、年齢制限が60歳(定年)になっていることが普通なのですが、実際は30代でなければ採用するつもりのない腹積もりの会社も少なくないでしょう。そこを年齢が高くても使えるかもしれない・・・と思わせるには、まずは書類に全力をもって立ち向かうことです。

書類を作るのが得意・不得意なんてことは関係ありません。船が沈没して無人島にでも漂着したと思って下さい。食べ物や水を必死で探すでしょう。自分はそういうのが苦手だからと言い訳しているのは勝手です。言い訳しながら死んでいくのも人生でしょうから。でもできるだけのことをして、不得意でも水や食べ物を探すのを選んで、それでもダメなら諦めるしかないでしょうが、やらないうちから苦手だと自分に言い訳をするのはやめておくほうが、賢いと管理人は思います。
無人島の例は極論かもしれません。でも中高年の会社都合での離職で準備のないまま失業者になるというのは、それくらいのステータスではないでしょうか。管理人は、(死ぬことはないが)人生の危機という点では極めて重大であると認識していました。

職務経歴書のサンプル、見本、セミナー

さて、まずは、職務経歴書のサンプルや見本を見ておきましょう。これは大事なことです。また管理人が利用することになったハローワークでは、職務経歴書の書き方という冊子が用意されていました。ハローワークによっては、履歴書や職務経歴書の書き方を教えてくれる無料のセミナーを実施していることがあります。自分の利用しているハローワークでセミナーがなくても、近くのハローワークで実施していることも多いですから、職務経歴書の書き方に行き詰るようなら参加してもいいでしょう。職務経歴書の書き方などのセミナーに参加する際に注意しておきたいのは、受け身ではもったいないという点です。時間を使って参加するなら、事前に自分なりに職務経歴書を書いてみて、セミナーの後にでも、見てもらってアドバイスをもらうくらいのつもりで挑んだほうがいいでしょう。何しろ利用はタダなんです。使い倒さないともったいないでしょう。というか、中高年で受け身のスタイルで再就職活動にあたるとなると、かなり可能性が限定されてくるように思います。
しかし、職務経歴書の書き方のサンプルや、見本、セミナーは、あくまでも参考です。同じような経歴や、経験の組み合わせの人はいません。同じ職業、業種でも、立場や、環境の違いで、経験してきた内容は違います、自分の経歴は自分だけのオリジナルなはずです。中高年の再就職の場合は、そのオリジナルさも大事なことだと思います。
求人の内容によって、職務経歴書に書くべきことや、単語の使い方も変わって当然です。もし、変えることができないようだと、まだ自分の経歴や強み、特徴を自分でもわかっていないということなのかもしれません。

職務経歴書と自分の経歴の分析

求人の内容に応じて、職務経歴書の内容は違ってくるはずなのですが、それがうまくいかないと思う場合もあるかもしれません。その場合は、まず自分の経歴の分析から手をつけましょう。
管理人の場合ですが、前職の顧客、案件、プロジェクト、社内でやったことなどを、とにかく時系列に思いつく項目を、順番にパソコンでエクセルに一行ずつあげていきました。自分の日記やブログなどをやっている人は、それも使いましょう。メールも遡れる限り遡り、当時何をしていたかをできるだけ、項目にまとめて書き出していきました。書きだした項目には、それぞれ内容を文章にして付与しておきました。
最初にあげた項目は200項目くらいになりました。そこから同じ傾向のものはグループにまとめたり、代表的な案件に集約し「同様な案件としては」と項目のタイトルだけを文章中に列挙するなどのことを行いました。最終的には、20項目程度で、それぞれ300文字くらいのボリュームになりました。
この作業を自分でやってみることで、求人情報を見るときの見方も随分違ってきました。この求人の業務につながりそうなことが、自分の職務経歴の項目にあるかどうか、どれが当てはまるだろう、どれが売りになるだろうかと考えることができました。
また、もうひとつ大きかったこともあります。それは自分の気持ちの整理につながったのです。管理人の場合は、10年以上勤務しそれなりのポジションにまで上がっていて、会社都合での離職、失業で、ショックも相当でした。年齢も高く、いろいろな自信も失っていました。しかし、分析し整理して並べてみると、これだけの要素があるなら、まだまだ自分の売りようはあるはずだと思うことができたことです。

職務経歴書の書き方

この自分の経歴の分析によってできた職務経歴のマスターが、職務経歴書のベースになります。求人の内容によって、この経験は、ウリになると思える項目を選択し、特に募集内容につながる経験は、さらに細かく補足してボリュームを出しました。
また求人元の会社の情報をせめてWEBのHPでわかる程度のことは集めておくのも重要です。商品やサービスにある会社ならその商品やサービスについて、会社のHPに書かれていることだけではなく、プレスリリースなどもチェックしておきましょう。
多くの会社は、言葉や単語の使い方にクセがあります。定義が曖昧であったり、いろんな意味に捉える言葉、単語があります。同じ事柄を表わすのでも、会社によって好んで使われる言葉があります。たとえば、案件と事案、顧客とカスタマーとお客様。職務経歴書を書く場合、相手の会社で好んで使われている単語、言葉で表現するように努めたほうがいいと思います。
業種によると思いますが、管理人は、パソコンで職務経歴書も履歴書も作成しました。手書きでなければダメという会社や業界もあると、ハローワークにもらった手引きにはありました。しかし、管理人の場合ですがおそらくそういう業界、文化だと長く務めるのは難しいだろうと、パソコン作成で貫きました。ここは目指す方向もあろうかと思いますので、それぞれで考えるべきことでしょう。