ハローワークまっぷ

リストラ自殺急増

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スポーツ新聞の見出しに

管理人は、スポーツ新聞や夕刊専門は、あまり読まないほうですが、見出しはやはり目に入ってきます。今日の夕刊の見出しで目を惹いてしまったのが、「リストラ自殺急増」でした。40代の終わり、50才の直前に会社都合での離職、失業者となった経験者としては、胸が痛みます。以前の管理人なら、なんてバカな奴だと思っただけかもしれません。しかし、今は、その辛さや、心の動きがわかるとともに、誰かに、どこかに相談できなかったのか、話ができなかったのかと、残念に思います。
自殺するよりも、貧乏でも生きているほうが、かっこいい。どんな財産も墓まではもっていけない、そんなことを話してくれる人がいなかったのか、ただただ悲しく思います。

奉職と喪失感

いい加減な気持ちで会社に勤めていれば、それほど気持ちのダメージは少ないかもしれません。勿論経済的な痛み、苦労もありますが。
管理人の場合は、前職の会社には、十数年奉職し、事業の発展、展開に、それなりに身をささげてきたと思っています。結局は会社都合での離職となり、自分がやってきた仕事、事業、築き上げてきた人間関係など、ほとんど全てが否定されたようにも思いました。
真面目に会社に勤めてきた人ほど、この痛みは大きいと思います。

やってきた仕事が水泡に化すなどという例は、きっと歴史上でもたくさんあったのだと思うしかありません。それでも、生きてまた組みなおすことのほうが、はるかに立派だと思うのです。生き恥をさらすようなことかもしれません。ミジメかもしれません。けれど生きていることのほうが、ずっと大事なことだと、管理人は考えました。

財産、自己破産、任意整理

中高年の離職、失業で、十分な準備がないままであれば、再就職は困難を極めます。その辛さは管理人は、身を持って味わいました。ただ幸いなのかどうか、前職では採用、選考、面接なども業務のうちでしたから、中高年の再就職の厳しさは最初から十分にわかっていましたから、めげきらずにいれたのかもしれません。
勿論、このまま再就職がなかなか決まらなければ、自己破産や任意整理も覚悟していました。住宅ローンは、返済の一時減額を銀行に申し出ましたが、最後は売却も覚悟していました。
それでも、そうなってでも、死ぬことよりはずっといいと思うのです。
ギリシャのホームレスが、TVに出ていました。彼はIT会社の社長でしたが、今は路上生活者で、公共かボランティアの食事をもらう行列の中にいました。その彼が力強く笑いながら言うのです。「俺は、ホームレスだが、ホープ レスじゃない」
財産、モノは、失うことがあっても、また取り戻していく機会はあるものです。そう考えて、希望をもって生き続けるひとこそ、かっこいい人だと思います。


ハローワークのカウンセリング

管理人がハローワークに行ったある日のこと、「お父さん、眠れてる?」と書いたリーフレットが置いてありました。娘がリストラのお父さんを案じているチラシです。カウンセラーへの相談、家族との対話などを勧める内容だったと思います。正直、ドキッとしました。そうだなぁ、眠りが浅いかもなぁ、と。管理人も中高年の失業者として、気持ちを立て直し、立て直しやっていましたが、やはり軽いものではありません。
カウンセラーに相談したからといって、再就職に直接役にたつわけではありません。しかし誰かに、抱えている何かを話ができるだけでも、気持ちの整理や、やるべきことを自分でみつけたりすることができます。
管理人自身は、カウンセラーさんのお世話にはなりませんでした。しかし、それは話ができる人が他にあったからです。一人で抱えていたら、耐えられなかったかもしれません。管理人にとっては、ハローワークの職業相談のキャリアコンサルさんの何人かが、救いになりました。さすがに若いキャリアコンサルさんだと、役不足でしたが、年配の民間の経験のある方だと、ざっくばらんな、ぶっちゃけ話もでき、気力をもらえたこともありがたく思い出します。
リストラのショックや将来への不安は、誰かに話をして、直接どうなるというものではありません。それはよくわかっています。けれど、話をすることが大事なのは、それで問題が解決するのではなく、自分が問題を解決していくためのヒントであったり、示唆であったり、整理だったりができることだと思います。一番危険なことは、一人で抱え込み悩み続けることだと思います。

リストラされて自殺なんて単語が頭をよぎって、このサイトを見てくださっているなら、管理人は力不足かもしれません。
ページの最後、下の方になりますが、そういった際に相談のできる場所のURLを記しておきます。

どんなに無様のようでも、みっともないようでも、生きていることのほうが、ずっと立派だと管理人は思います。