ハローワークまっぷ

職安とハローワーク 言葉のタブー

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言葉のタブー

一般的に浮浪者とか職安とかいう表現が避けられている。ホームレス、ニート、ハローワークと置き換えられる。
言葉のタブーには、いろいろ難しい問題がある。
ほぼ、どんな国や民族でも避けておくべきとして分類される言葉には、
・排泄に関する単語、言葉
・性、セックスに関する単語、言葉
・死に関すること
・民族や集団の性質(例:毛唐、黒ん坊、ジャップ、ニップ)
・身体的障害を示す(例:メクラ、オシ、イザリ)
といったことがあるのだが・・・。

言葉狩り

「人権の主張は金になる」と、企業サイト等を調べて、差別用語を見つけると脅して金品を要求する人権団体もどきもある。直接金を求めずに「人権用語辞典」といった名称の本の販売をするので、立件は難しいという。
ふざけるな、お前らが差別問題の誤解を拡大しているんじゃないか。

差別用語

視覚に障害のある人を、メクラと言うのは差別的だと、公の場で使用するのが避けられる。
歩行に困難を持つ人を示す「いざり」も、元は動詞の「躄る」なんだろうが、これに該当する言葉は見つからない。いわゆる野原しんのすけの特技であるところの「ケツだけ歩き」とはかなり違う。
歌舞伎や浄瑠璃の「箱根霊験躄仇討」の、登場人物である「いざり勝五郎」を「足の不自由な勝五郎さん」とするべきだろうか? 「いざり車で仇討ちの旅」も「足の不自由な人の車で仇討ちの旅」では、ちょっと困る。もしこれが差別用語として叩かれれば上演を避けることになって、文化遺産の喪失にもなりねない危険もある。

言葉のインフレ

公共職業安定所、職安をハローワークと称するようになってどれくらいの期間がたっただろう。置きえてみても、言葉のインフレを起こすのが常で、ハローワークも、当初より、ネガティブなイメージをもつようになったと思う。
言葉の置き換えは、根本的な差別や人権問題の解決にはならないと思う。
浮浪者だろうがホームレスだろうが、解決すべき、対処すべき問題、施策は変わらない。しかし、今現実にその言葉を使われる、レッテルを貼られることを嫌がる人がいるならば、避けるべきだろう。
問題は、ラベルの文言じゃなくて、ラベルを貼ることそのものなのだが

言葉の変化

言葉は変化する、その意味も、使われる状況も。電話の「もしもし」も、電話の普及前、それほど日常で多用される言葉じゃなかっただろう。
そして、ハローワークの「ハロー」も。英語でこれが挨拶にも使われるようになったのは、やはり電話の普及からだという。それまであまり使われることがなかった単語だっという、電話で使われるようになった後、親しい間の挨拶にも使われた。
お仕事さん、こんにちは。
ぶっちゃけなぁ、自分が失業者としてハローワークにいっている時、そんなノンキな気分じゃなかったけどな。