横浜市の保育施設の待機者
3年前まで、横浜市の保育施設、託児施設の待機児童は、全国ワースト1だったという。人口の多さ、また生活している世代、仕事をしたいと思う女性の数、土地の値段などを考えれば、俺などは仕方ない数字だと感じてしまう。ある程度、都市部にすむならば、やむを得ないことじゃないかと思う。だが、そいつをひっくり返してしまった市長がいることがニュースで報じられていた。俺は、本当に驚いた。
横浜基準の保育施設
横浜市長には、民間の企業の重要ポストを経験し、経営、財務などの目をしっかりと持っている人が選ばれた。職業的政治家だけのキャリアではなく、極めて実務能力、組織管理の能力が高い人で、次々と施策を実施する。
国の基準をそのまま使えば、横浜市という立地、土地の値段などから、保育所として認可できない。増設することができない。そこで作ったのが、横浜市の基準だ。国の基準を満たす保育所ではなく、横浜市の基準を満たしている保育所として、現実に可能な方法を、レベルを模索し実現した。基準を満たすための設備投資に補助金も出した。
結果、小さな規模の保育、託児施設が数多くでき、待機児童、ゼロを3年で達成してしまうことになった。
予算はかかった。けれどこれで多くの女性たちが働くことができる。国に地域にしろ、豊かになるための基本は、働く人が多くなることだ。労働って素晴らしいw 女性、ママさんという貴重な労働資源を使わないでいるなんて、社会の損失と言うべきだろう。
自治体の選挙と生活
選挙によって生活が変わるのだろうか。選挙なんて誰を選んでも同じだろうと思う人もいるんじゃないだろうか。悲しいことに、今の日本の政治、自治体の議会など、そういう一面が否定しきれないとは思う。
それでも、この横浜の保育施設の充実、仕事をしたいと思う女性、ママさんへの施策は、この市長だからこそ実現できたことじゃないかと思う。
俺は、横浜市民ではないのでw この市長を誉めたところで、直接には何の利益もない。けれど、自分の住む自治体の首長や議員を選ぶ選挙において、皆が考えて、厳しい目でチェックして投票するようになれば、自分の住む自治体でも、地方自治の面で、いいことがあるように思うのだ。
ハローワーク利用者と選挙
管理人が自分でハローワークを利用している間には、国政選挙も、地方自治体の選挙も実施されなかった。もし中高年の失業者として、ハローワークで苦しい求職活動、求人情報の検索をしている時に選挙があったら、どう考えていただろうか。目の前のことだけで精一杯だったように思う。
そういう時期を通り過ぎた今、雇用の問題について、真面目に考えそうな人を選びたいと思う。それは一般的なことだけじゃなく、女性、育児と仕事、高齢者の仕事、求人、そして障害者の雇用。恥ずかしながら、以前はあまり関心をもっていなかった面も、失業者、仕事がないという状態を経験してくると、他人事には思えなくなってきた。
仕事がないという緊急事態の間は、勿論、目先のことだけでもいいと思うのだ。少し安定したならば、社会をよくするために、一票を使うことを考えてもいいんじゃないだろうかと思う。