キャリアコンサル

ハローワークで職業相談に応じてくださる方は、キャリアコンサルの資格を持つ方が多いようです。ハローワークとは関係がありませんが、キャリアココンサルについての話を書いておきましょう。
これからはコンサルの時代であると思ったある会社の社長が、従業員に様々なコンサルタントの資格をとらせる方針を出しました。コンサルがいいお金になると思ったのでしょう。その中に、キャリアコンサルの資格を命じられた女性がいました。

社命とあらばと、一生懸命に勉強し、やがてキャリアコンサルの資格の試験を受験することになりました。大変真面目で、努力家で、物事の理解力も高い優秀な女性でした。
さて、筆記試験もあるのですが、メインは面接、会話による試験でした。
そしてキャリアコンサルの資格試験の試験官は、最後に言い切りました。「あなたはキャリアコンサルに必要な知識を身に着けるために、大変な努力と勉強をしてきたことは、よくわかりました。素晴らしい努力だったと思います。」
「しかし、あなたの性格や思考法ではキャリアコンサルになることは不可能です。」

今では実際に、ハローワークで職業相談をしてもらった管理人は、この試験官の話の意図が何となく理解できます。しかし彼女には、どうにも「何でそこまで言われるの、あたしの何がいけないの、バカにしている」と思ったようです。
ハローワークで職業相談に行く人は、様々な理由で、ハローワークを利用します。理不尽な納得のいかない退職を迫られた人もたくさんいるでしょう。資格試験におちるどころの話じゃありません。いろいろなものを背負ってハローワークを利用し仕事を得ようと必死です。
社命で「お勉強」しキャリアコンサルになったという人が、ハローワークの窓口に座られたとしたら、話の流れによっては、殴りかかられるかもしれません。管理人は、実際に殴りかかるようなことはしませんでしたがｗ腹のたって仕方がない相手も０ではありませんでした。

管理人の地元のハローワークは大きなハローワークで、数十名のキャリアコンサルの方とお話ししました。その中で、ダメダコイツとか、腹がたってしまった相手は2人だけです。あとの方は、自分の様々な実経験を踏まえて、貴重なアドバイスをいただきました。すぐに実際に仕事に結びつく魔法の処方箋ではありませんが、再就職の方向を模索するうえで、大きな助けになったのです。いろいろな経験がないままキャリアコンサルになる例というのは、少ないと思います。ハローワークを利用する事情は様々ですが、ハローワークの職業相談の席にいる人は、お気楽な公務員で苦労知らず・・・というだけの人ばかりじゃない、というのが、利用させてもらった実感です。