色彩検定

私は当時イラストレーターを目指していました。昔から絵を描くことが大好きだったので、「自分も絵を描く仕事をしたい!」と強く思い、高校は美術の学科へ。しかし、現実は厳しいもので…デッサンにパースに陰影に…基礎的な技術がなかなか身につかず、担当の教師からは「イラストレーターなんて向いていない」と何度も駄目出しを受けました…自分は絵の仕事をするべきではないんだろうか、と思いつつも夢を捨てきれず大学も美術の学科へ。大学ではビジュアルデザインを中心に学ぶようになりました。美術では本人のセンスもそうですが、何より「技術」が優先されます。しかし、「知識」で補える分野なら感覚で覚えるよりも、理屈や理論で覚えるのが得意な自分には向いているのではないか、そう思ったのです。そして、大学ではひたすら勉強の毎日。様々な資格を取得し、この資格はその一つでした。まず、この資格の魅力はインテリア・ファッション・プロダクト、様々な分野に生かせる内容ということです。デザインをする上での、基本中の基本といったようなものでした。色の性質や基本から、配色のパターンに色の見え方や色彩効果。それぞれのデザイン分野での魅せ方や印象のつけ方…これだけたくさんのことが学べるのですから、やはりデザイン関連の仕事をしている方や携わろうとしている方も、何から勉強していいかわからなくなったら、まずこの資格取得を目指すことをお勧めします。私はいきなり2級を取得しましたが、身に付きやすく、ポスターやインテリアといった日常的に目にするものが例にあるので、内容はさほど難しくありませんでした。それどころか、さりげなく張ってある街角のポスターにすら、気に留めるように。昔、諦めかけていた絵の仕事に携わっていけるのは、この資格のおかげです。デザイナーという、最初に目指した仕事…イラストレーターとは違いますが、好きな分野で働けるというのは、やはり良いことですね。
アサクラ (20代女性) 2014年7月


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