調理経験はなかったのですが、飲食店を経営する会社で働いていたため、実施試験を免除してもらい、筆記試験のみで受けることにしました。会社の上司から調理師読本をもらったのですが、どうも勉強する気にならず、何もしないまま過ごし、気づいたら試験前日になっていました。試験前日の日は、会社の同僚と一緒に勉強しようと約束していたのでカフェで待ち合せました。そのカフェで2人で勉強するつもりだったのですが、おしゃべりに夢中になってしまい、結局何も勉強せず、夕方友人と別れました。友人と別れた後、全く勉強していない愚かな自分に気が付き、急いで本屋へ行って問題集を2冊買いました。そこから自宅近くのカフェに行き、一人で問題集を解きました。夜11時になりカフェが閉店してしまったので、そこから近所の居酒屋へ一人で行き、お店の人にお願いして勉強させてもらいました。瓶ビールも1本飲みました。問題集1冊をやり終えたところで夜2時でした。睡魔に襲われたので、もう1冊は諦めて家に帰って寝ました。本当にまったくの一夜漬けだったので合格は無理だろうと諦めていたのですが、意外にも合格していました。多分、問題が自分に合っていたのだと思います。調理師の試験は、当然と言えば当然なのですが食べ物に関することが多く、食いしん坊の私にとっては、とても楽しく勉強することができました。また、勉強嫌いの私にとっては、読本よりも問題集がよかったのだと思います。今でも忘れられない思い出です。ちなみに同僚は落ちていました。
ケガニ子 (20代女性) 1999