大学の社会福祉学科を卒業した私。受験資格があり、同級生の多くが卒業と同時に受験しましたが、当時、教員志望であった私は未受験でした。ところが、新卒で就職した高等学校では、志望していた社会科に加え、免許を保有していたた福祉科も担当することに。しかも教材は自分で探してこなければなりません。高校生に教える福祉って何?とパニックになりながら、高校の教科書と併せて、大学時代に購入させられた社会福祉士の受験テキストを読み込みました。社会福祉士資格の保有は、福祉の現場でも必須条件ではないことも少なくはなく、保有していたら無条件でなれる職業もありません。しかし、資格取得のための福祉に関する広い知識は、高校生に福祉を教える立場になった私には求められるものでした。また、その学校には、発達障害を持つ子どもや不登校経験のある子どもが多く在籍しており、彼らの進路指導にもこの知識が役に立ちました。結果、2年で退職しましたが、退職後に受験し資格保有者になりました。取得すれば絶対何かになれるとかいう資格ではないですが、受験のために得た知識が思わぬところで役に立ちますので、興味のある方は取得されてみるのも良いと思います。
せんせい (20代女性) 2008年