夏に辛かった実習から解放され、その後に就職活動を行い、やっと夏休みと思えば、国家試験の勉強の日々がスタートしました。夏休みなのに毎日大学に通い、夢のキャンパスライフなど関係ありませんでした。私が通っていた大学は、毎日過去問を100問ずつ解く勉強法でした。毎日解いて、間違ったところを解説集を作り、内容を理解するという勉強法でした。まとめるのが嫌いではなかった私は、解説集をしても苦ではありませんでした。自分の学びたい事を勉強して、理解を深める事はとてもやりがいのあることでした。しかし、理学療法士の国家試験は専門分野だけではありません。外科や内科、小児など、様々な分野の問題が出現されていました。その中でも一番勉強が辛く、覚えれなかったのが、精神医学や心理学でした。人の名前なども出題され、「これを覚えて臨床で役に立つのか?」と疑問に残る内容も多々ありました。試験勉強の後半になると、ほとんどの過去問の答えは覚えるようになり、問題の傾向も分かるようになりました。何度も同じ問題を解いているのに、何度も間違う自分にイライラする時もありました。同じ問題ばかり解いて、時間の無駄と思う時もありました。しかし、本番では、問題に解き慣れているからか、スムーズに落ち着いて解くことができました。国家試験が3月の最初にあったため、春休みもほとんどありませんでした。しかし、国家試験の勉強を頑張ったからこそ、絶対合格しているという自信がつき、その後の卒業旅行も存分に楽しむ事が出来ました。
メロンパン (20代女性) 2012年