理学療法士試験

高校のとき、片や足首などを故障した選手を見て、この人たちを治せたら…という思いで理学療法士養成校に入学。しかし、学費が高いのなんの。よって、一般試験で上位数名のみ学費がほぼ免除されるという制度を使用し、実習で落ちるまでは年間十万円ほどで通っていました。一年は科目数が少ないですが、初めて習う分野にちんぷんかんぷん、毎日18時まである授業、覚える言葉の多さに疲労しきります。二年生になると疾患、検査法の実技に入るためより勉強、疲れ切った体で夜遅くまで居残りでテストまで実技練習を毎日行わなければならず、かなり体力的にハードです。しかも、落ちたら留年がかかっているので必死にやります。結果、再試受験者含めてみんな受かります。三年生になるとその疾患の知識を生かしてさらに専門的な検査の実技、さらには初めての実習があります。この実習は評価実習と言って実技テストで身に着けた技術と知識を合わせ、どうやったら患者さんの困っていること、それに向けた治療をどうするかを自分で考えレポートにまとめるという目的で見ず知らずの病院か老人保健施設に一か月前後飛ばされます。この実習がきついのなんの。一日中レクリエーションの準備や掃除のお手伝いまたはリハビリ室の先生方の治療を見ていくつか質問をするという作業の繰り返しが主です。担当する患者さんがリハビリする時間だけ実習らしいことをさせてもらえます。また、この患者さんと雑談してみて、と急に振られる、今までの勉強内容の知識を踏まえて質問されることも多々あるので、勉強、普段から仲良くない人とでもそれなりに話せる雑談力が必要になります。これは積極的に自分より年上の人とかかわる機会を作っていくしかないです。四年生になると二か月×二回の実習があります。これは自分で考えた治療を実際に行い、それが効果があったか判定、再び治療を考え直すところまで行う必要があります。この実習で大変なのは評価結果や考えた治療内容を患者さんがこんな状態だからその症状に対してこのような治療が効果があると書いてある文献があったのでこの治療を行おうと思った。という様な説明が求められます。実習が終わると卒論作成仕上げ、就活、そのあとに国家試験勉強に専念する時期が来ます。各時期、周りと自分を比べ追い詰められるの連続になりますので、その中をいかに明るく、時に愚痴りあいながら乗り切るかが大切になります。
しーとしーつ (20代女性) 2012〜2017年


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