理学療法士試験

私が理学療法士を志したのは高校1年生の時でした。高3で何校も専門学校を受験し無事合格しました。そのときは、大学生のようにバイトをして夏休みには旅行に行ってと楽しみにしていましたが、実際は勉強勉強で旅行には一度も行けていません。学校の筆記試験では何科目も追試を受けました。授業では、先生によって教え方が違うため(最終目標は同じだが、治療法が違う)、どっちがいいの?と困惑することもありました。一番しんどかったのは、病院への長期実習です。毎日の睡眠時間は2〜3時間程度。時には1時間とれるかどうかの時もありました。私が実習で診させていただいた患者様は難病で、どんどん進行していく病気でした。治療内容を決めても2か月後の目標が決めれない。進行する病気。でも今以上の目標をたてる。矛盾しているではないのか。いろいろなことからストレスもたまり、泣くこともありましたが、実習先の先生と相談しながらなんとか実習を乗り切ることができました。国家試験に合格し、病院のスタッフと実習の話をすると「二度と実習はしたくない」と口をそろえて言います。私も二度としたくありません。ただ、実習も国家試験も頑張ってよかったと今は心から言えます。今は資格がないと働くところが限られてきます。理学療法士はやめても経験があればまた働くことが可能です。理学療法士になって良かったと思います。
あーちゃん (20代女性) 平成19年


----------------------------------------------