公害防止管理者

私は現在は農業をしていますが、大学卒業後は大手の機械メーカーで水処理プラントの営業をしていました。民間工場の汚水を高度処理して再利用してもらい、上下水道料金の削減というメリットをご提案する業務でした。営業グループは全員が文系出身者で、技術的な知識が十分とは言えない状況でした。対して、顧客の担当者は日々、汚水処理の第一線で働いている強者です。せっかく悩みを打ち明けてくれていても、こちらの知識が不足していると、お客様のニーズやウォンツが理解しきれなかったり、適切なご提案ができないという事態になってしまいます。私は自分の仕事のレベルを上げるために公害防止管理者の水質1種にチャレンジすることに決めました。毎朝、出社前の一時間を勉強に当て、土日も2〜3時間の学習を継続しました。5科目中3科目は一年目で合格、取りこぼした残りの2科目は翌年合格して、念願の公害防止管理者水質1種を取得しました。知識レベルが上がったことで、お客様の話をよく理解できるようになり適切なヒアリングや提案ができるようになりました。また、名刺にも資格を記載することで初めてのアポイントで伺っても、信頼して頂けるようになりました。さらに営業の最若手の私が技術的な資格を取得したということが、先輩たちの刺激となり、皆が技術的な知識の習得に意識を高く持つきっかけとなりました。
沢野光太郎 (20代男性) 2009年12月


----------------------------------------------