会社には、クロムメッキラインと粉体塗装ラインがあり、排水処理場で浄化処理をしていました。水質汚濁防止法の有害物質を使用していたので、水質の公害防止管理者の選任義務が2人必要で、環境担当をしていた私が水質2種の公害防止管理者の資格を取ることになりました。資格は試験ではなく、資格認定講習で取得しました。認定講習を受けることができる条件は様々ありますが、実務経験は必要で私は条件をクリアできていたので受けることが出来ました。認定講習での資格取得は試験で取得するより簡単ですが、4日間の講習は私が受けてきた講習の中で一番ハードでした。膨大な範囲と量を4日間で詰め込むので、講師の先生は早口でついていくのがやっとで気を抜くことができません。また、講習の終わりに理解度の確認テストがあるので、講師が「ここ出ますからマーカー引いてくださいね。」と教えてくれます。ただ、出題される問題数の10倍以上の個所をマーカーで引いたのでどこが出るのかもう分かりません。ひたすら線を4日間引いていて、2日目に新品で持って行ったペンが出なくなって買いに行きました。講習が終わって講師から「20分の休憩を挟んで試験を行います。」と言われたので勉強する時間はありません。結果からいうと無事合格することが出来ましたが、講習の時間だけ勉強をすれば受かるとは思いません。講習期間中、家に帰ってからマーカーで引いた箇所をまとめて覚えるなど復習をしたことが合格できたと思います。勉強する範囲が広いので、講師の先生の講義やアドバイスがあって、復習をすることで合格できたと思っています。公害防止管理者は独学ではまず受かりません。私は資格認定講習でしたが、一般受験でも独学は難しいと思ったほうがいいです。公害防止管理者は氏名を県に提出するので、公害防止の会社代表者とみられます。責任も大きいですが権威性もあります。また取得者が少ない資格なので社内の評価も高いですし、転職にも有利ですよ。
たいすけ (40代男性)2014年10月