私が高等学校教諭免許を取得しようとしたきっかけは、高校の先生たちの存在でした。私は工業高校の自動車科を卒業したのですが、自動車科の先生が教諭免許を持ちながらも、一般企業で働いてから先生になった異色の経歴の人ばかりだったからです。大学卒業してそのまま教諭になる人が多いですよね。高校では社会の厳しさを聞いた話ではなく、先生の実体験を聞く事ができ、非常に参考になりました。私も一般企業から教諭になる道を持ちたくて資格を取りました。私が大学に通っていた時代は、今と比べると教員免許の資格取得が比較的簡単でした。専門科目(基礎物理は必須)の必要単位と、「日本国憲法」、「職業指導」の単位を取得して大学に申請すると資格が取れました。今では必須科目の「教育実習」は選択科目でしたので、教育実習に行かなくても資格は取れました。逆に本気で教諭になりたい同級生は教育実習に行きましたね。今は教諭免許の資格取得は難しくなっているので本気の人が取得する印象です。教諭普通免許を持っていると、「すごい」と驚かれますし周りの見る目が変わりますよ。教諭免許を持っている=人に教えることができると勘違いされることがあって、私は会社で社員教育の講師をしていたこともあります。そう思われるのはプレッシャーでもありますが、今までやったことがない仕事を任せてもらえると見方を変えれば成長できますよ。
たいすけ (20代男性)1997年3月