危険物取扱者

石油や化学製品などの取り扱い等を業務とする企業においては必須の資格であり、これらの業務に該当する企業に在籍する社員の大半がこの資格を取得する義務があります。普段の生活で見かけやすいところではガソリンスタンドの業務やタンクローリーでの石油運搬業務に従事する人々の大半は危険物取扱者(乙種が殆ど)の資格所持者となります。資格所持者の主な業務内容としては、タンクローリーから給油取扱所(所謂ガソリンスタンド)への石油製品の荷卸作業に伴う点検管理業務、油面計(地下タンクの在庫、漏洩の有無を管理するモニター)全般の管理、法人企業や一般住宅への石油製品配達の際の監督業務などが挙げられます。また、昨今はガソリンスタンドの業務形態もフルサービスからセルフサービスへの移行が著しく、店舗全体の管理業務を遂行する立場として、より多くの業務責任が要求されます。ここまで書くと何やら難しく、面倒なイメージがつきまといがちですが、ポジティブな面も勿論あり、免許所持者には毎月「資格手当」が支給され、社内でのキャリアアップをしていく上で欠かせない材料であることは疑いようもない事実です。資格手当は企業によって支給額に差はありますが、3000〜5000円/月が相場とされています。また、企業レベルで社員の資格取得を推し進めているだけあってバックアップ体制が整っており、試験前の試験対策講習の受講料から、本試験の受験料までにかかる費用までを全額負担してくれる企業もかなり多いので、受験が経済的な負担となる事も殆どありません。また、同業種への転職をする際のアピールポイントとして非常に有利に働きます。これは前述の通り、ガソリンスタンドの業務形態がセルフサービスへの移行が著しい事から、その業務の管理者候補として足り得る免許所持者は即戦力として期待されるケースが多いのが要因とされています。試験も石油協会の主催で試験対策の講習会が催されており、試験前の4日間、受験のスペシャリストの指導のもとで集中的にテキストを履修できるのも特筆すべき点です。試験自体は高校の科学の延長のような内容が大半を占めており、暗記問題中心なので、受講さえしっかり履修していれば問題なく合格できます。先ほども述べた通り、就職・転職にかなり有利な資格ですので、オススメです。
平成20年10月資格取得。以来、2017年3月現在に至るまで、ガソリンスタンド業務にて危険物取扱者としての業務に従事しております。
ブロッサム (20代男性)


----------------------------------------------