私が福祉住環境コーディネーター試験を受験したのは、自分自身が大きな怪我をして3ヶ月ほどの入院生活を経てのことでした。具体的には骨盤骨折で1ヶ月は身動きも取れず、さまざまな福祉用具を利用してのリハビリを受けましたが、当初ほとんど歩けないことで日常生活がどれほど困難かがわかり危機感を覚えました。入院中、外出ができるようになった頃書店で福祉関係の資格テキストを調べ退院後の生活にも役立ちそうだと受験を決意。2級の試験内容は建築基準法や都市計画法にも触れ、車椅子で在宅生活するにはどれほどの廊下幅等が必要かの具体的数値や、様々な疾患でどのような症状が起き、ケアが必要かを学びます。在宅医療を推進する時代、誰かが急な怪我や病気に襲われた場合に何をすべきか一通り理解でき、自分自身の生活では転倒防止普段は杖、買い物では車椅子を借りるまたはショッピングカートを使い支えにするなどの対策がとれ、バリアフリーへの認識も高まりました。試験勉強自体は入院生活で時間がたっぷりあったので、公式テキストと暗記用に赤いシートのついた小さい参考書、問題集、さらに市販の大き目の単語帳を購入し手書きで簡単な図を書き写すなど覚えにくいものを持ち歩いてすきま時間に暗記を重ねました。試験は無事に一発合格でき、退院後は体が回復したところで建築やリフォームにも興味が湧いたので、住宅建築も行う不動産会社に就職しました。ユニットバスなどのカタログを見ると新商品はシャワーチェアでも段差がなく楽に入れ、介助もしやすいように工夫されているなどの説明がお客様にでき役立ちました。
juniper (20代女性) 2006年7月受験