年に1度の停電作業(21時から6時)の時です。停電は22時から5時の予定で、建物外の自動アイスクリーム販売機は停電中に溶けてしまうため、小型の発電機を用意して、中央監視室には1階の外に大型の発電車から地下4階までケーブルを引っ張って来ました。21時に黒電話で電検1種から連絡が入り予定どおり作業を行う事になりました。22時に電気主任技術者が全員に発言しました「只今より停電作業を始める。人身事故も物損事故も決して起こすな!!作業開始!!!」 電気主任技術者は2万2千ボルトの西と東の回線の遮断機と断路器を落とし、停電になり875KVAの自家発電機が稼働しました。それから5分後、自家発電機を停止にしました。電工1種が1階の現場にトランシーバーで発電機の起動を指示しました。中央監視室の仮設電源が使える状態になりました。主任が「前半の作業をそれぞれ開始してください」と発言しました。電工1種が高圧を電工2種が低圧を担当しました。前半の作業が終わり、中央監視室で休憩を取る事になりました。食事をすませ、少し休んだ後に後半の作業を開始しました。後半の作業を終わらせ中央監視室に戻ったら・・・電工1種がトラブルを起こしていました。何とシーケンス回路が正常に働かないのです。4時半になり電工1種の責任者が主任に謝りに来ました。主任は「構いません。安全第一で作業を行ってください」と言いました。6時までに作業を終わらせないと日本中のクレジットカードが1日使えなくなり、損害賠償金が1億円にも関わらず、主任は責任者の席にドカット座り、部下達に言った言葉が「別に殺される訳じゃないからなぁ〜」でした。この時に私を思いました。『器が違いすぎる』5時40分に電工1種の作業が完了しました。主任が黒電話で電検1種に電気の再生を頼みました。主任が全ての断路器と遮断器を投入したら照明が点きました。5時55分、9階のコンピューターのブレーカーを入れなければなりませんでした。エレベーターに乗り9階を押したら、9階のランプが点きませんでした。エレベーターの制御回路のブレーカーを入れてなかったのでした。副主任が言いました「1階までは動く。そこからは走るぞ!!」担当者達が地下4階から1階へエレベーターで行き。1階から9階のコンピューター室まで走り、時間に間に合いました。
ローラン (20代男性) 平成13年8月