産業カウンセラー

仕事柄、顧客の話を聞くことが多く、傾聴の技術を身につけたいと思っていました。事務仕事の傍ら、ヘルプデスクのような業務を兼任していたのですが、人の話から内容を聞き取るというヘルプデスクの業務に時間を取られすぎるので、もっと要領よく話の内容を掴めるようになりたいと思ったからです。ちょうどその頃、産業カウンセラー協会の受講生募集の記事を新聞で見つけ、これも何かの機会だと思い申し込みました。実際に受講してみると、ほとんどの時間を実技に費やし、とても労力のいる講座でした。受講生全員がそれぞれ、実際の自分の悩みを語り、それについてどのように対応するのかの実技を延々と行うのです。現実の悩みなので、話しながら泣いたり激昂する人もおり、対応の言葉ひとつも現実に誰かを傷つける凶器になりえます。話を聞いてそれに答えるということが、こんなに難しく奥深いものなのかと実感しました。精神的にも体力的にもぐったりとした講座でしたが、その後統一試験を得て、無事に産業カウンセラーを取得することができました。他人の話を聞くという技術を身につけ、自信をもってヘルプデスク業務を行えるようになりました。
konohana (30代女性) 2009年


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