私は、2011年2月の作業療法士の国家試験を受けました。その1年か2年で試験の形態が少し変更になり、内容が難しくなると言われていた年であり、その形態の過去問題などのデータも少ない状態だったので、みんな対策に苦労していた代だったと思います。ただ、専門知識というベースは変わらないので、それまでの過去問を10年分ひたすら解きました。国家試験本番までに4回ほど模擬試験があるのですが、一度も合格点に達することが出来ずにいたので本番も非常に緊張し、「もう不合格決定なのではないか」と半ばあきらめそうになっていました。午前と午後に分けられた試験当日、午前中が終わった時点で手ごたえは全くなく、絶望的でした。周囲の友人たちも非常に難しかったと口をそろえており、今年の合格率はかなり下がるのではと予想されていましたが、「ここで落ちるわけにはいかないぞ、絶対受かってやるぞ」という気持ちで冷静を取り戻し、午後の試験に臨みました。結果、翌日の自己採点では合格点である6割を超え、不適切問題などの分を差し引いても合格は確実という点数を確認出来てようやく肩の力が抜けました。その後の就職面接でも人事担当者に「合格確実だね」という言葉をかけていただき、無事合格、就職して作業療法士になることが出来ました。一時は合格を諦めそうになった試験でしたが、最後まで粘って回答を考え続けて本当に良かったと思います。何度も何度も過去問題と自分の苦手科目に向き合った甲斐がありました。
mitta30 (20代女性) 2011年2月