森林インストラクター

とにかく自然が好きで、自然の案内をしたり、その案内する場所を作ったりしたい。場所づくりとは、どんな樹木や生物はあるか、歩いていく上で危険はどんなものがあって、どんな体験をさせたいかといったようなリサーチから、実際の木を伐採して場所を作ったり、珍しい生物を保護して見せられるようにしたりといった環境づくりだ。これを仕事にできればと考えていたが、もちろん一人ではできないし、技能や経験が必要だ。技能を持つにも経験が必要で、経験するには他者に認めてもらわなければいけない。そこで、自分を他者にアピールする必要があると考えた。ただ、自分が勝手に「好きなんです」といっても、信用されにくいだろう。そんな時に出会ったのが、森林インストラクターという資格である。全国各地にインストラクター会を設け、当然それぞれで自然の活動も行っている。これに飛びついた。しかし、この試験は講習を受けて、簡単な試験を受ければ受かるものではない。森林、林業、野外活動、安全教育の4科目の筆記試験に合格し、2次試験の面接を受けてやっと合格になる。私の場合は、試験傾向と対策を知るために、森林インストラクター資格取得講座に応募し、与えられたテキスト、図鑑を頼りに勉強した。覚える範囲は多く、最初はどこから手をつければよいか、勉強のスケジュールを立てることに苦労した。仕事をしながらの勉強は辛い時もあったが、1日に1回見るだけでも頑張ろうと、継続することを第一優先にした。勉強を進めていくうちに、それぞれ知識は繋がっていると感じたことが勉強を通じての感想だ。記述問題が圧倒的に多い試験の中で、スムーズに文章が書けることにつながったため、合格の大きな要因になったと考えられる。合格した後は、インストラクター会のメンバーと繋がってプロジェクトを行ったり、支えられながら仕事を行っている。
CC.森林 (20代男性) 平成27年10月


----------------------------------------------