自動車検査員

整備士として毎日車を直していました。それがしたくて就職したので毎日楽しく仕事をしていました。そんな日々が2年たった頃会社から検査員試験を受けてみないかと打診がありました。最初は「また勉強するのは嫌」という単純な理由で断っていたのですが先輩からも強く言われしぶしぶ受ける事にしました。2級整備士を持っているので車のことは分かるのですが検査員試験は主に法令や保安基準がメインですので全く分からず泣きそうになりながら分厚い参考書と格闘する毎日でした。朝から夕方まで研修がありそれが終わると仕事をして帰ってからまた勉強という日々を3ヶ月乗り切り試験を受けその努力が実り無事に合格する事ができました。自動車検査員というのは簡単に説明すると車検の合否を判定することができる資格です。なので整備士とは似て非なるものです。ですので、業務も変わってきます。前までは車を触るだけだったのが、実際にお客様と会話をしてお車の状態を説明するという事が増えました。最初はめんどくさいと思っていたのですが、車検終わりに「ありがとう!これで安心して乗れるよ!」等お礼の言葉を貰うことが増えてきました。そこで初めて気づいたことがあります。それはいつも整備していた自動車の向こう側にはお客様がいるということです!当たり前のことですが改めてこの自動車業界で働いているやりがいを感じることができました。自分も誰かの為になっていると思うと嬉しくなりより一層仕事に励むようになりました!そして今検査員を受けることをしぶっている後輩を説得しているとこです(笑)先輩から教えてもらったように自分も後輩に自動車の向こう側を見てもらおうと思います。
けんさいん (20代男性) 2014年9月


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