学生時代、大学とは別に専門学校に通いながら、初級シスアドを取得しました。文系学部に所属していながら、IT企業に就職したいと憧れていたからです。文系出身ですから、SEやプログラマではなく、システム管理者の方が向いているだろうと思い、初級シスアドを目指しました。全く経験も知識もないところからの挑戦でしたが、WordやExcelの資格を目指しての勉強より興が乗ったことを覚えています。当時、専門学校の先生には合格率30%と聞いていましたが、結果的には半年強の勉強で一発合格しました。それで自信をつけてしまい、もう一つ上のレベルの資格に挑戦したいと思い選んだのが情報セキュリティです。その当時から個人情報に関する世間の意識は高まってきていたし、自分自身が今のネット環境が安心できるものかどうか判断できるようになりたいと思ったからです。初級シスアドは専門学校に通って取得しましたが、情報セキュリティは気軽に通えるスクールがなく、通信教育で学びました。専門学校の先生が、情報セキュリティの合格率は初級シスアドの半分以下だよと餞別に教えてくださいましたが、確かに急に専門的な知識が問われる資格になり、苦しい思いをしたことを覚えています。そして結果的には、不合格でした。また、二度目受験三度目受験をすることなく就職し、そのまま断念してしまいました。振り返ればそれは、試験の難易度の高さばかりではありません。初級シスアドと比べてあまりにも専門性が高く、求められる知識の範囲も広いので、いつまでに合格しないと困るといったモチベーションがなければ十分に勉強し尽くせないのです。もしくは実業務に携わっていて、学ぶこと自体が自分に生きた知識となって利益をもたらす。そういう場合ならきっと、それほど高いハードルではないのだろうと思います。さて、私は断念したまま大手企業に就職しました。でも、就職活動において、具体的な資格名を挙げて挑戦中と言う効果はかなり高かったと思います。同資格を入社後に取ると報奨金も出ました。希望通りシステム提案の職種についたので、情報セキュリティはそれ以上目指したりしませんでしたが。
かなかな (20代女性) 2012年10月頃