毛筆書写検定

昔から「君は、大きくて良い字を書くね。」と周りに言われていた私は小学生の頃、毛筆書写検定の5級を受けました。事前の情報で「5級は95%受かる」と聞いていた私は、小学生ながら「なら、余裕でしょう。」とナメた考え方をして、全く練習をせずに当日を迎えました。そして当日。書道の道具を忘れるという大きなミスを犯しました。他の受験者に道具を借りることでなんとか受験はできたものの、更に初歩的なミスをしてしまいました。何かというと、半紙の表がどちらだか分からなくなり、ザラザラな方を表だと考えて文字を書いていたのです。後で表裏を間違えていたことに気が付きましたが、「まあ、字が上手く書けていたから大丈夫でしょ。」と甘くみていました。そして結果は、不合格でした。流石にこの結果にはショックを受け、あまりにも甘くみていた自分を恥ずかしく思い、それからはどんなに自信があることでも事前の準備と確認を必ずするようにしました。その習慣が身に付いたため、就職活動では面接の前日に必ず面接会場に足を運び場所や移動時間を確認するようになりました。その結果、遅刻をすることもなく移動方法などの質問にもきちんと答えられるため、精神的な余裕を持てるようになりました。今までに3回転職に成功していますが、この確認が大きく影響したと感じています。資格試験では失敗しましたが、そこから確認することの大切さを学べたことに、今は感謝しています。
ムラさん (10代男性) 平成10年


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