昨年夏、長い間勤めていた仕事を退職しました。退職時年齢48歳。次の仕事といってもなかなか思うようになる年齢ではありません。これまで専門職で働いていたこともあり、他の仕事では「経験」という壁がありました。ハローワークに相談に行き、色々な思いをぶつけてみました。「できるとするならば最後の転職のチャンスかもしれません」と。ハローワークの方は、これまで医療の専門職で働いていた私に、同じ医療の分野なので「医療事務」なら経験を活かせるんじゃないですか?とアドバイスして下さいました。そして、医療事務の職業訓練を勧めてくださったのです。職業訓練の受講のためにも試験がありました。こちらでも自分の思いをぶつけてみました。受験生は20代の若い方ばかりで倍率は2倍以上でしたが、思いが通じたのか合格でき、受講資格を頂きました。この年齢で学校に通い、新しいことを教えて頂くのは本当に楽しくて、自宅でも学校でも必死に勉強しました。しかし、それほど覚えが悪い方ではなかったはずなのですが、何度復習しても頭に入らないことばかりでした。頭が固くなってしまったのでしょうか。居眠りや欠席の多い若い受講生さん達の倍ぐらい頑張っていたと思います。悔しいながらも毎日が楽しく、この機会がありがたく、あっという間の3か月でした。メディカルクラークの試験は無事合格しました。後に学校で結果を聞きに行くと、学科の試験は満点だったようで、同じ合格でも自分の頑張りが通じた喜びを実感しました。資格試験は取って終わりでなく、活かしてこそ価値あるものです。ましてや職業訓練として、勉強させて頂いたのですからなおのことです。年末、家庭の事情で就活が一旦止まってしまいましたが、そろそろ就活開始です。他の人より時間がかかった分、思いもたくさんつまった資格です。覚えが悪く時間をかけた分、印象に残った知識です。これから50代へ向かう自分の先を考えて、勉強と同じように頑張って本当のゴールを目指したいと思っています。
らすかる (40代女性) 経験の時期2016年10月