入社して5年目の頃に社内では資格取得がスキル評価の一つになっていて、個人の年間活動計画書なるものに公認資格取得の計画を書かなければならなかったのですが、上司が勝手に2級管工事施工管理技士を取れと強制的に計画書に記載させられやむなく試験の勉強をしました。当時資格取得経験者は誰もおらず分厚いA4サイズのテキストと問題集を上司から渡され(当然自費です)中を見て困惑したのを覚えています。それでも仕事柄管工事に関する現場を見てり自ら簡易の工事を手掛けたりもしていたので毎日テキストを見ていると何となく理解できるようになり半年近くで問題集で実力を試してみてもそれなりの点数が取れるようになり自信をつけていたのですが、試験の3日前に社内の研修で奈良に行った際に同室の方が私が見てるテキストをみて「管工事受けるんだね、ところで実務経験は何を書くの」と聞かれて、初めて実務経験を論文形式で書くことを知り帰りの新幹線の中で何を書くか必死で考えて帰りました。試験当日まで何文字書くのかも分からず臨んだ試験でしたが、800文字くらいを何とか書き上げて提出と記憶しております。自ら望んで受験をした訳ではないので受験要領もよく見ない気の入らない資格取得チャレンジでしたが結果は何とか合格できました。取得後殆んど必要としなかった資格でしたが会社が大きくなってきて工事業登録をすることとなり私の資格で登録をしたのでですが、結果資格者は本社在籍が必要とのことで管工事施工管理技士所得のお陰で一度も東北各地へ転勤をすることなく無事定年を迎えることが出来ました。上司命令で取得した資格でしたが今となっては感謝の一言です。
t9 (60代男性) 昭和53年