クリーニング師の資格を取りました。私は聴覚障碍者で、当時は施設で就職するための訓練を受けているところでした。クリーニング師の試験は、学科と実技の二つがありますが、学科については県によって難易度が違います。うちの県は、外部からわざわざ受験に来る人がいるほど簡単なようで、それほど苦労はしませんでした。必ず住んでいる場所で受験しなければいけないわけではないので、難しいようだったら簡単な県に行くのも手だと思います。中には実技がない県すらあるそうです。一番難しいのは、実技試験の中のアイロンだと思います。制限時間内にワイシャツを仕上げなければなりません。そして使うアイロンが、業務用アイロンです。とても重いです。温度調整は、スイッチのON・OFFだけです。温度が上がりすぎたらオフに、下がってきたらまたオンに。オンのままにするとどんどん温度が上がって、最終的には真っ赤になります。布が焦げたら一発アウトです。これは練習を重ねて勘を身につけるしかないので、ぶっつけ本番は難しいです。この業務用アイロンを置いてる場所自体が限られているので、どこで練習をするかというのも課題になってくると思います。資格を取ったところ、熱意を認められたのかクリーニング工場で働けることになりました。
クリーニング師T (30代女性)平成26年