私は地元の整形外科のリハビリスタッフとして働いていました。助手として、患者様に牽引をセットしたりするお仕事をしていました。そんなある日、患者様に「湿布を肩にはって欲しい」と言われました。しかし湿布には消炎鎮痛薬という薬剤が入っているため、資格がない私は患者様に湿布をはることを禁じられていました。プライベートであれば、肩や腰の自分では届きにくい場所に湿布を貼ってあげることは可能です。しかし仕事となると、資格がないと湿布さえ貼れないのです。また、高齢者の方はリハビリ中に体調をくずし、倒れてしまうことも多々ありました。そんな時も私はどうしていいか分からず、先生を呼びに行くことしかできませんでした。そのためもっと知識が欲しい、資格が欲しいと思い看護師を目指すことにきめました。今では患者様の急変に対応したり、薬剤の説明など出来るため、以前よりも患者様の援助が出来ているという実感があります。くやしさが私にエネルギーを与えてくれました。
りのりの (20代女性)2011年4月