行政書士

行政書士試験の難易度は増していますが、資格を取得しても努力に見合った収入を得られないのが現状です。行政書士の主な業務は官公署へ提出する書類の代筆とされていますが、実情は車の名義変更に関する代筆が主、つまり官公署は警察署か陸運局が主で他の官公署へ訪れることは殆どありません。同じ代書屋でも司法書士の業務は広く、補助として働いても試験勉強に役立ちますが、行政書士の場合は補助として働いても試験に役立つことは皆無です。行政書士の主な収入源である名義変更は、補助つまり無資格者のアルバイトが1日でも覚えられるレベルのため、何度も試験を受けて合格を目指すものではありません。頭脳は文系と理系に大別されますが、行政書士など法律の試験を挑むにはセンスが問われ、他が優秀でも法律のセンスがなければ合格は難しいです。六法全書をスラッと読んで8割ほど理解が出来なければセンスはなし、残り2割なら時間を費やせば楽勝と考えるのは危険です。前途したように行政書士試験は努力に見合った収入を得られないのが現状なため、3ヶ月から6ヶ月、最長でも1年で合格する必要があります。大学で法律を専攻していた私は、大学3年次に6ヶ月以内で合格する目標を定めましたが、合格レベルに達しなかったため、センスがないと判断して一般職へ就職、就職1年目から行政書士の平均給与より多い収入を得ています。
クラウド (20代男性) 2010年9月