私は歯科医師として働いています。うちの病院は小さなお子さんもよく来るのですが、子どもにとって病院というところは決して居心地のよいところではありません。診察でもかなり泣きます。泣いて診察が難しいときには、口を閉じないためのカバーをはめ、半分力で抑えようとします。私はこれにかなりの違和感がありました。子どもの気持ちをわかるようになりたい、そう思ってまずは保育士資格を取得しました。仕事をしながらだったので通信講座での取得です。子どもについての勉強はかなり未知の世界で、関心することばかりでした。勉強していくうちに子どもへの対応も変えることができ、私の持っていた違和感が少しずつなくなってきました。その対応を認めてくれた院長が私を小児歯科としての代表者にしてくれるまでになりました。今でもまだまだ勉強中で、姪っ子などの保育園に迎えにいったり、友達の子どもの参観に同行したりと、現場にも足を運ぶようにしています。
ゆでたまご (30代女性) 2013年6月