ITパスポート試験

様々な職場でITが活用されている昨今。どんな仕事に就こうと、ITの知識はどこかで役に立つだろうと思ったのが、私がITパスポート試験を受験したきっかけです。市販のテキストで良さそうなものを購入し、1日2〜3時間、約3ヶ月間ほど勉強しました。勉強を始めてみると、それまで名前は聞いたことがあっても意味は全く分からなかったIT用語が多く登場し、「これは勉強になるな」と感じました。ただ注意しなければならないのは、まさにIT!といった情報処理に関する分野だけではなく、企業経営や各種法務、会計、プロジェクトマネジメントなど、幅広い分野の知識が問われる点です。つまり、情報処理に限らず、職業人として身につけておくべき知識についても出題されます。そう聞くと一見難しそうに思えますが、見方を変えれば、この資格の勉強をするだけでそれだけ幅広い事を学べるので、お得だとも言えます。難易度に関しては、範囲こそ広いものの広く浅く出題されるので、テキストをよく読んで理解する→過去問や問題集を解く、の繰り返しで十分対応できるレベルかと思います。資格取得後は、私は文系出身なので、それまでIT関連の用語を耳にするだけで「難しそう…」と拒絶反応を示していたのが、今ではそういった抵抗はほぼなくなり、就職活動の際も職業選択の幅が広がりました。そして実際に、IT関連の業務にも携わる会社の面接を受けに行った際も、面接官の方からITパスポートを取得していることに言及されました(その会社からは内定を頂くことができました)。ただ、この資格は、情報処理技術者試験の中でも入門編とも言うべきものなので、これだけで就職に大きく有利になるかどうかは分かりません。ですが、IT業界で働くのであれば、より専門的なレベルへのステップアップの礎となりますし、そうでない場合も、ITの基礎は心得ていることの証明になり、アピールポイントの一つにはなり得るはずです。きっかけはどうであれ、ITの基本についてひと通り学びたいという方にはお勧めの資格です。
ゆーひー (20代男性) 平成28年6月


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