医師国家試験

医師国家試験と言うと狭き門という印象があるかもしれません。でも、実際は受験生の9割近くが合格するため、国家試験の中で合格率だけ見ると極めて優しいものだと言えます。そんな余裕から油断していたのが私でした。大学の中では国家試験より難しい卒業試験を通過すればみな合格できると言うと雰囲気があります。私も卒業試験を全てパスして12月、1月はのんびりと過ごしていました。それが大変なことだと気付いたのは1月の終わりのことです。医師国家試験にも年に数回全国模試があり、そこで力試しができます。12月末に受けた模試が1月末に返ってきて…結果はなんと偏差値20代、全国で下から3%と言うと悲劇。その日から寝る間も惜しんで勉強を開始しました。医師国家試験では特定の分野だけでなく、内科、外科、産婦人科、小児科、麻酔科などなど全ての科を満遍なく理解していることが求められます。一方で、全て択一式ですのでおおよその解答が分かれば点数に結びつきます。なので、その日からはひたすら過去5年分の問題を反復し丸暗記しました。国家試験直前2週間は毎日20時間の勉強。その甲斐あってなんとか合格し、今は医者としてやりがいを持って働いています。もちろん、大学受験の方が倍率は高く大変なかもしれません。しかし、合格率が高いといっても医師国家試験は馬鹿にはできない試験だと思いました。
あおちゃん (30代男性) 2010年2月


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