電気製図(配電盤・制御盤製図作業)は、技能検定のひとつです。
技能検定とは、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」で、職業能力開発促進法のもとJAVADA 中央職業能力開発協会が試験問題の作成を行い、各都道府県で試験が実施されています。
電気製図という言葉は、一般的にはなじみがないかもしれません。
建築設計のひとつで、電気設備・機器などの電気に関する機能や構造・配置を描いた図面(配線図や組立図など)を作成すること電気製図といいます。電気製図で使う記号や製図方法には、規則が定められ、それに沿って作成しなければいけません。ちょっと考えると面倒なようですが、設計をもとに工事作業をする人にとては製図をする人によって書き方が違っていたら、作業の時に解釈が違って間違えた配線や工事をしてしまうかもしれません。では、製図するがわとしては、面倒なだけでしょうか?そんなことはありません。論理的に一貫した記号や表現の体系を自分で考えなくていいんです。すでに練られて現場で使われた実績のある記号や表現ですから、仮に欠点はあっても、そこそこ使えているものです。自分で考えるよりずっと楽です。
さて、「電気製図職種」の「配電盤・制御盤製図作業」という技能検定は、この電気設備のうち、配電盤・制御盤の製図に必要な技能・知識を対象としている検定です。
3級
3級レベルの内容は、
配電盤・制御盤の配置図・組立図の作成、
簡単な配電盤・制御盤の接続図作成などの製図作業に関する技能・知識
製図、配電盤・制御盤一般、電気、材料などに関する知識
※2級に含まれている配電盤・制御盤の図面の検査・修正は含まれていない
※現在はCAD(コンピュータを用いた製図・設計)がほとんどだが、製図の基礎を理解することを踏まえ、手書き作業による実技試験。